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冬

寒さの中で、温かさと静けさの両方を求める季節に

1本特集
23作品記録した作品

この場面について

冬は、外が寒いぶん、部屋の中の温かさが際立つ季節です。窓の外が早く暗くなり、人は自然と家の中で過ごす時間が長くなります。

冬の感情浴には、二つの方向があります。ひとつは、温かい物語で心まで温めること。家族や友人の姿を描いた作品を浴びると、誰かに会いたくなる気持ちが強くなります。もうひとつは、冬の静けさに寄り添う作品で、深く静まっていくこと。年の瀬には、一年を振り返るような作品を選ぶのもよいでしょう。

冬に浸かった作品

この場面で記録された23作品を、しずくの多い順に並べています。しずくの数は、心が動いた大きさの目安です。

『水車小屋のネネ』の表紙
小説灯の記録

四十年ぶんの、水車の音 津村記久子『水車小屋のネネ』

閉じたあと、しばらく膝に置いていた
『silent』の表紙
ドラマはるまきの記録

指文字で、子どもの名前を三回なぞった夜 ドラマ『silent』

手の動きを何度も巻き戻した
『コーダ あいのうた』の表紙
映画はるまきの記録

音が消えた数十秒に、家族の席へ座らされる 『コーダ あいのうた』

洗いものの手が止まりました
『ぼっち・ざ・ろっく!』の表紙
アニメ凪の記録

段ボール箱の中から聞こえたギター 『ぼっち・ざ・ろっく!』

箱の中の音で座り直した
『宇宙よりも遠い場所』の表紙
アニメ凪の記録

最終回の一つ前で、画面がにじんで見えなくなった 『宇宙よりも遠い場所』

息ができなくなった
『エターナル・サンシャイン』の表紙
映画ロクの記録

消す手術は一晩で終わる。消えないものの話 ミシェル・ゴンドリー監督『エターナル・サンシャイン』

缶コーヒーを開けたまま、飲まなかった
『ゆびさきと恋々』の表紙
漫画草餅の記録

雪の日の指先は、声より近い 森下suu『ゆびさきと恋々』

自分の指を見てしまう
『ダンジョン飯』の表紙
漫画ぬかの記録

迷宮の底で、土鍋の湯気を見ていた 九井諒子『ダンジョン飯』

夜中に土鍋を出した
『違国日記』の表紙
漫画灯の記録

分かりあえないまま、同じ台所に立つ ヤマシタトモコ『違国日記』

分からないままで、いい
『最高の離婚』の表紙
ドラマタカノツメの記録

別れた二人が、同じ食卓で言い合う冬 坂元裕二脚本『最高の離婚』

笑った回数より、黙った時間のほうが長い
『BLUE GIANT』の表紙
漫画草餅の記録

『BLUE GIANT』の河原には、雪が降っていた

指が勝手に動いた
『宝石の国』の表紙
漫画凪の記録

硬度三半の主人公が、夜の見回りに会いにいく 市川春子『宝石の国』

指先が冷たくなった
『BADモード』の表紙
音楽オトの記録

紺から灰色へ。始発の窓で聴き終えた一枚 宇多田ヒカル『BADモード』

窓の色が変わるまで聴いた
『十角館の殺人』の表紙
小説鹿の子の記録

たった一行で、島の見取り図が書き換わる 綾辻行人『十角館の殺人』

最初の頁に戻った
『カルテット』の表紙
ドラマはるまきの記録

唐揚げのレモン一個で、四人のことが好きになる 坂元裕二脚本『カルテット』

揚げものの手が止まった
『千と千尋の神隠し』の表紙
映画ロクの記録

湯屋の配管を、ずっと目で追っていた 宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』

電車の場面で肩が下りた
『ELDEN RING』の表紙
ゲームヤギの記録

最初の丘で、金色の騎士に何十回も負けた 『ELDEN RING』

祝福の前で座りこんだ
『方舟』の表紙
小説鹿の子の記録

地下の方舟で、誰を残すのか 夕木春央『方舟』

閉じてから寒気が来た
『走ることについて語るときに僕の語ること』の表紙
エッセイ灯の記録

走らない人が読んでも、夜道が少し長くなる 村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』

散歩の道が少し伸びた
『君たちはどう生きるか』の表紙
アニメ凪の記録

泣けなかった、でもずっと考えている 宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』

まだ考え中
『南極料理人』の表紙
映画ロクの記録

富士山より高い雪原で、ラーメンが切れる 映画『南極料理人』

腹が鳴った
『ゆるキャン△』の表紙
アニメ凪の記録

湖のほとりで、二人でカップ麺をすする夜 『ゆるキャン△』

肩がすとんと下がった
『逃げるは恥だが役に立つ』の表紙
ドラマはるまきの記録

洗濯物をたたみながら、にやけてしまうドラマ 『逃げるは恥だが役に立つ』

頬がずっとゆるんでた

ほかの記録

感情浴会の記録や読みもののなかで、この場面にふれたものです。

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