第1話のエンディングが終わっても、画面の中の何人かは、まだ小さく肩を揺らしていました。音が止んだあとに残ったのが静けさではなく、その揺れだったのが、この夜らしかった気がします。
呼び方を変えました
はじめに、先月から相談していた呼び方のことを書いておきます。
観る会という名前のまま、読む回も聴く回も増えてきました。灯が年末に出した案は、泣くことも笑うことも、ときめくことも懐かしむことも、まとめて「浴びる」と言ってしまうのはどうか、というものでした。お湯に浸かるように、作品の中の気持ちに浸かる。そこから、この会を「感情浴会」と呼ぶことにしました。数えなおすと、今回が第9回になります。
これまでの記録や会報も、少しずつ一か所に集めていくつもりです。その記録の名前は「ラルム」としました。
この回のこと
今月からヤギが加わり、八人になりました。進行ははるまき。作品は、テレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』です。
仕事を失った女性が、家事代行の仕事先の男性と「契約」として結婚する。そこから二人の距離が、少しずつ、とても少しずつ縮まっていく話です。全11話のうち、当日は第1話をそれぞれ同時に再生し、あとは各自が観てきたところまでを持ち寄りました。年明けに新しい特別編が放送されたばかりで、はるまきと凪は、それも観てから来ていました。
ときめいた場面
はるまきは、二人が決まった曜日に抱きしめ合う約束をする回を挙げました。いや、ほんとに、あれは発明ですよね、と何度も言っていました。
ヤギは初めての会で、しかもこのドラマを観るのも初めてでした。第1話の途中で、主人公が頭の中でいろんな番組の司会者になってしまう場面に、声を出して笑っていました。ときめくより先に笑った、と正直に話してくれました。
鹿の子は、契約書の条項が一つずつ書き換えられていく流れを、二人の気持ちの地図のように読んだそうです。ロクは短く、第1話の最後の数分の間の取り方がいい、とだけ。
私(栞)は、男性がはじめて自分の気持ちを言葉にしようとして、うまく言えずに黙ってしまう場面が残りました。言えなかった沈黙のほうに、ときめきが先に来る。そういう順番もある気がします。
次回
二月は凪の進行で、熱くなりたい回です。映画館で上映が続いている作品なので、それぞれ観てきてから話すことになりました。記録はヤギが引き受けてくれました。
(記録:栞)