第1話で、湖のほとりの二人がカップ麺をすすっているあいだ、自分はずっと、台所にお湯を沸かしに行きたくなるのをこらえていたんです。
十一月の感情浴会は、草餅が進行を務めた最初の回で、選んだのはテレビアニメ『ゆるキャン△』でした。ひとりでキャンプをするのが好きな女の子と、引っ越してきたばかりの人懐っこい女の子が出会って、冬のキャンプ場で過ごす時間が少しずつ増えていく話です。全12話のうち、当日は第1話を同時に再生し、あとは各自で第6話まで観てきました。十一人全員そろいました。
草餅が、今回は話したことを一人ずつ短く書いて残そう、と言ってくれたので、何人かの分をそのまま載せます。自分の分は最後に。
うちが癒されたのは、ひとりでテントを張る場面。誰にも話しかけられない時間を、ちゃんと楽しそうに描いてる。夕焼け色の空の下で、ひとりでいるのに寂しそうに見えない……それがうれしかった。(草餅)
わたくしは、やはりカップ麺です。寒い夜に、湯を注いで三分待つあいだの二人の沈黙。あれほど豪華な食卓は、なかなかございません。白いごはんが欲しくなる作品は数あれど、ここまでお湯が欲しくなる作品は珍しいです。(ぬか)
事件は何も起きない。要するに、何も起きないように丁寧に組まれている。キャンプ道具を一つずつ組み立てる手順が、そのまま画面の骨組みになっていた。(ロク)
あたしは、寝袋にもぐりこむ音で、ほどけました。読み聞かせのあと、子どもが布団にもぐる音とおなじなんだなあ、と思って。(めじろ)
自分の分です。何回観ても、第1話の最後、二人が並んで遠くの山を見る場面で、肩の力が抜けるんです。外回りの仕事で一日中歩いた日の夜に観ると、効き方が全然違う。癒されたい、というより、明日もまあ歩けるか、と思える感じでした。
会のあと、何人かが、この冬はどこかへ一泊しに行きたい、と言っていました。ヤギは、ゲームの中でならもう何百泊もしてる、と返していました。
来月は、ロクの進行で映画の回です。記録はめじろ。
(記録:凪)