ラルム / 感情浴会の記録

2023.01.14第33回テーマ 元気を出したい媒体 アニメ記録 オト進行 凪

第33回 雨の夜のライブハウス 『ぼっち・ざ・ろっく!』

取り上げた作品 ぼっち・ざ・ろっく!(テレビアニメ・2022年)

帰り道で首を振っていた

一月の夜、零時すぎ。
仕事帰りのコンビニの前で、第8話をもう一度だけ再生した。
会は、その三日後。

一月の感情浴会。進行は凪。
作品は、去年の秋に放送されたテレビアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』。
全12話をそれぞれ観てきて、当日は第8話をみんなで同時に再生した。

人と話すのがひどく苦手な高校生が、ギターだけを頼りに、小さなバンドに加わる話。
第8話は、そのバンドの初めてのライブ。
外は台風。客はまばら。

今月から一人がしばらくお休みに入って、十人の会だった。

話したこと

凪は、何回観ても、演奏が崩れかけたところで主人公が顔を上げる場面で、背中が熱くなる、と。
最後の一周みたいな場面。
その言い方が、凪らしかった。

草餅は、主人公の頭の中の表現が、場面ごとにまったく違う絵になるところが好きだと。
ヤギは、主人公が押し入れの中で練習している姿に、自分を見たらしい。
ぬかは、バンドの子たちが何を食べているかばかり見ていた。
灯は、元気が出る、というより、元気を出さなくていいと言われている気がした、と。

こちらの話。
この作品のバンドが出したアルバムを、年末から通勤で聴いている。
二曲目から、急に音が近くなる。
画面で観た小さなライブハウスの、あの湿った空気が、そのまま耳に入ってくる。

元気は、大きな声の中にはなかった。
ぎりぎりのところで、もう一回だけ弦を鳴らす手の中にあった。

会が終わって、外に出た。
雨。
信号が点滅していた。
イヤホンの中では、まだギターが鳴っていた。

(記録:オト)

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