この気持ちについて
救われたいという気持ちは、ほかの言葉よりも少し重みがあります。自分の力ではどうにもならない出来事や、誰にも話せない思いを抱えていて、それでも明日は来る。そういうときに、作品の中の誰かが、自分の代わりに答えのかけらを見つけてくれることがあります。
この気持ちの感情浴で起きるのは、問題の解決ではありません。状況は何も変わらないのに、物語の中で誰かが許され、受け入れられ、居場所を見つけるのを見届けると、自分もほんの少し許されたような気持ちになります。
羽海野チカの漫画『3月のライオン』は、将棋の世界で孤独に戦う少年が、ある家族との出会いを通して少しずつ救われていく物語で、同時に彼自身が誰かを救う側にもなっていきます。瀬尾まいこの小説『そして、バトンは渡された』は、親が何度も替わった少女の話でありながら、驚くほど温かい場所へ読み手を連れていきます。映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は、心を閉ざした青年と、自らも傷を抱えた大人との対話を描きます。
つらさが深いときは、作品だけで抱えず、身近な人や専門の窓口に頼ることも忘れないでください。感情浴は、その道のりの横に置いておくものです。
救われたいときの作品
この気持ちで記録された8作品です。しずくの数は、心が動いた大きさの目安で、作品の出来を採点したものではありません。
この気持ちになれる場面
救われたい作品が、どんな時によく浸かられているか。場面ごとに、作品と特集を束ねています。
近くにある気持ち
救われたい気持ちのとなりにある言葉です。少し違う角度から浸かりたいときに。


