この気持ちについて
この気持ちは、24の中でも少し変わった形をしています。何かを感じたいのではなく、作品を浴びたあとに誰かに会いたくなりたい。しばらく連絡をとっていない家族や友人の顔が、ふと浮かぶような体験を求める気持ちです。
忙しさの中では、大切な人のことを思い出す時間さえ後回しになりがちです。この気持ちの感情浴は、その後回しを一度止めて、誰かのことを考える時間を作品に用意してもらうものだと言えます。
小津安二郎監督の映画『東京物語』は、年老いた両親が子どもたちを訪ねる短い旅を描き、観終えると自分の親の声が聞きたくなる作品として長く観られてきました。辻村深月の小説『ツナグ』は、亡くなった人と一度だけ会えるという仕組みを通して、会えるうちに会うことの重さを伝えます。スーザン・バーレイの絵本『わすれられないおくりもの』は、いなくなった者が残していったものを、残された者たちが語り合う物語です。
この気持ちの感情浴は、終わったあとに本当に誰かへ連絡してみて、はじめて完結します。短い言葉でかまいません。
誰かに会いたくなりたいときの作品
この気持ちで記録された8作品です。しずくの数は、心が動いた大きさの目安で、作品の出来を採点したものではありません。
この気持ちになれる場面
誰かに会いたくなりたい作品が、どんな時によく浸かられているか。場面ごとに、作品と特集を束ねています。
この気持ちの特集
メンバーが作品を持ち寄った特集です。
近くにある気持ち
誰かに会いたくなりたい気持ちのとなりにある言葉です。少し違う角度から浸かりたいときに。



