ラルム / 作品の記録

2026.10.19媒体 アニメ記録 いちょう

放課後のお茶の時間に、四人の顔が浮かんだ テレビアニメ『けいおん!』

練習しない部室に、気づいたら会いたくなってた
『けいおん!』の表紙
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試験が終わった週末、洗濯物をたたみながら、一話目をなんとなく流しました。気づいたら、たたむ手が止まってて、そのまま六話まで観てました。

練習しない軽音部

舞台は、女子高の軽音部です。

前の年の部員が全員卒業して、部員がいなくなってしまった軽音部。廃部にならないように、律と澪と紬の三人が、あと一人を探しています。そこへ、軽音楽を「軽い音楽」だと思っていた唯が、ほとんど勘違いで入部してくる。楽器にさわったこともないのに。

そこから始まるのは、ほとんど、お茶の時間です。

部室にはいつもお菓子と紅茶があって、四人はまずそれを食べる。しゃべる。笑う。そのあとで、思い出したように少しだけ練習する。正直、練習してる時間より、お茶の時間のほうが長いかも。

唯がギターを買うまで

唯は、ギターを持っていません。

みんなでアルバイトをしてお金をためて、楽器屋さんに行く回があります。唯がひと目で好きになったギターは、ちょっと高すぎる。そこからの、四人の行ったり来たりが、私は好きでした。

買ったギターに名前をつけて、ずっと抱えてる唯を見てると、なんか笑っちゃう。でも、自分にもそういうものがあったなって、少しだけ思い出しました。高校のとき、部活で使ってたものを、最初の日に家まで持って帰ったこと。

四人で観ていたころ

このアニメは、高校のころに一度観ています。

部活の友だち四人で、夜に通話をつないで、同じ回を同時に再生する。それが、私たちのいつものやり方でした。『けいおん!』は、その同時視聴の中で、いちばん長く続いた作品です。

あのころは、四人とも、ずっと笑ってました。律が何か言って、澪が怒って、紬がにこにこして、唯がのんびりしてる。画面の中の四人と、通話の中の四人が、同じタイミングで笑う。だから、内容よりも、そのときの笑い声のほうを覚えてます。

いま、ひとりで観なおすと、画面の中は何も変わってないのに、通話の向こうが静かです。四人とも別々の大学に行って、全員でそろうことは、もうあまりありません。

それで、思ったよりずっと、会いたくなりました。

学園祭の回

六話が、一年目の学園祭の回です。最初の夜に、たたむ手が止まったところ。

ステージに立つまでの四人は、ずっとばたばたしていて、ぜんぜん準備ができてない。なのに、演奏が始まると、ちゃんとバンドになってる。お茶ばっかり飲んでたはずなのに、いつのまにか。

うちの大学も、来月が学園祭です。サークルの友だちは準備で忙しそうで、私は少しだけ手伝ってます。部室の机にお菓子が積んであるのを見たとき、あ、って思いました。だから、今観なおしたのかもしれません。

最後の回は、あまり言わないでおきます。二年目の学園祭の前にちょっとした騒ぎがあって、そのあとのステージが、私はいちばん好きです。観終わって、グループに「けいおん観てた」とだけ送りました。


浴びてほしい人

  • 部活やサークルの、何もしてない時間がいちばん楽しかった人
  • 昔いっしょに笑ってた友だちと、最近ちゃんと話してない人
  • 大きな事件が起きない話で、ゆっくり笑いたい人

浴びる時間

秋の、ひとりの週末に。一話が短いので、気づいたら何話も進んでるかも。学園祭の季節に、一年目の学園祭の六話まで、まず一気にどうぞ。

作品データ

項目 内容
作品名 けいおん!(テレビアニメ第1期)
放送 2009年4月〜6月
話数 全12話(ほかに番外編)
原作 かきふらい(芳文社『まんがタイムきらら』)
監督 山田尚子
シリーズ構成 吉田玲子
制作 京都アニメーション
続き 第2期『けいおん!!』(2010年)、『映画けいおん!』(2011年)

近い気持ち

会では取り上げていません。凪さんに話したら、第2期も観てって言われました。四人に声をかけて、次は同時視聴にするかも。

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