この気持ちについて
ときめきは、胸が小さく跳ねる一瞬のことです。目が合う、名前を呼ばれる、思っていたより近くに座っていた。そういう小さな出来事で心拍が上がる感覚は、日々の中ではなかなか訪れません。
感情浴の「ときめきたい」は、恋愛の物語に限りません。初めて訪れた街の路地、新しい道具を手にした朝、憧れの人の仕事ぶりを間近で見たとき。何かに心を惹かれて、少しだけ背筋が伸びる感覚全体を指しています。
とはいえ、この気持ちを最も確実に連れてくるのは、やはり誰かが誰かを好きになっていく過程を丁寧に描いた作品です。椎名軽穂の漫画『君に届け』は、気持ちを言葉にするまでの長い遠回りを、一歩ずつ見守らせてくれます。森見登美彦の小説『夜は短し歩けよ乙女』は、片思いの空回りを京都の夜の騒ぎに乗せて描き、ときめきと可笑しさが同時にやってきます。映画『ローマの休日』は、一日だけの出会いがどれほど人を変えるかを見せてくれる古典です。
ときめきの感情浴は、明るい時間帯に向いています。夜に浸かると、切なさのほうへ流れていきやすいからです。
ときめきたいときの作品
この気持ちで記録された8作品です。しずくの数は、心が動いた大きさの目安で、作品の出来を採点したものではありません。
近くにある気持ち
ときめきたい気持ちのとなりにある言葉です。少し違う角度から浸かりたいときに。
