ラルム / 気持ちの辞典 / 遠くへ行きたい

とおくへいきたい

遠くへ行きたい

今いる場所から離れたい日に。作品の中で見知らぬ土地を歩く

まとまり
五感がさわぐ
記録した作品
8 作品
よく書く人
ヤギ・オト・ロク

この気持ちについて

遠くへ行きたいと思うのは、今いる場所が少し窮屈になっているときです。実際に旅に出られるならそれがいちばんですが、仕事や暮らしの都合で、そう簡単にはいかない日のほうが多いものです。

この気持ちの感情浴は、作品の中で見知らぬ土地を歩くことです。行ったことのない国の市場の匂い、長い移動のあいだの退屈、言葉の通じない場所での心細さ。それらを作品越しに浴びるうちに、閉じかけていた視野が少しずつ広がっていきます。

沢木耕太郎の紀行『深夜特急』は、乗り合いバスでユーラシアを横断しようとする若者の旅で、多くの読み手を実際の旅へ送り出してきました。森薫の漫画『乙嫁語り』は、十九世紀の中央アジアを舞台に、衣装や料理や暮らしの細部を驚くほど丁寧に描き、ページの中に別の土地の空気を満たしています。ゲーム『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、見えている山にはどこでも登れるという自由さで、遠くを目指すこと自体の楽しさを思い出させてくれます。

遠くへ行く感情浴は、移動中にいちばんよく効きます。電車や飛行機の中で読む旅の本は、実際の移動と作品の移動が重なって、二重に遠くへ運んでくれます。

遠くへ行きたいときの作品

この気持ちで記録された8作品です。しずくの数は、心が動いた大きさの目安で、作品の出来を採点したものではありません。

この気持ちになれる場面

遠くへ行きたい作品が、どんな時によく浸かられているか。場面ごとに、作品と特集を束ねています。