ラルム / 感情浴会の記録

2021.04.24第12回テーマ 背中を押されたい媒体 漫画記録 凪進行 灯

第12回 朝の街が青かった話 『ブルーピリオド』山口つばさ

取り上げた作品 ブルーピリオド(漫画・山口つばさ・2017年〜)

背中が熱くなった

第1巻の、明け方の街を描いた絵が出てくるところから話させてください、自分はあそこで一回本を閉じて、深呼吸をしてから続きを読んだんです。

この回のこと

四月の感情浴会は、山口つばさの漫画『ブルーピリオド』でした。進行は灯、記録は自分、凪が担当します。今月からめじろが加わって、九人そろった最初の会でした。

器用に何でもこなしてきた高校生が、ある日、美術室で一枚の絵に出会って、自分が本当は何を見ているのかを描いてみたくなる、そこから美術の大学を目指して走り出す話です。長く続いている作品なので、今回は第1巻と第2巻までと決めて、それぞれ読んできました。

心が動いた場面

主人公が、夜通し遊んだ明け方の街を、自分の目に見えたとおりの色で塗ってみる場面です。誰が見ても同じ色だと思っていた景色が、自分には違う色に見えていた、それを初めて誰かに見せる。その怖さと、見せたあとの体の軽さが、ここ、本当に、読んでいる側の喉までつまってくるんです。

灯は、主人公が美術部の先輩の絵を前にして、しばらく何も言えなくなる場面を挙げました。言葉にする前に、体のほうが先に分かってしまう、という話をしていました。

ロクは、主人公がデッサンを繰り返すページの、線がだんだん変わっていく描き方がいいと。ヤギは、自分も専門学校に入った最初の月にこういう気持ちだった、と少し照れながら話していて、画面越しにみんなで聞いていました。

はじめて来ためじろのこと

めじろは初めての会で、お子さんを寝かしつけてから、途中から入ってきました。美術のことは何も分からないけど、とことわってから、主人公のお母さんが出てくる場面の話をしてくれました。家族の側から見たら、あの進路の話はどう聞こえるのか、という話で、そこは誰も思いついていなかった見方だったので、みんな黙って聞いていました。

次回

五月は十一の進行で映画です。まだ映画館で上映している作品なので、それぞれ観てきてから話します。記録ははるまきです。

背中を押されたい、というテーマで選んだ作品でしたが、押されたのは主人公というより、読んでいたこちらの背中だった気がします!

(記録:凪)

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