観終えて最初に食べたくなったのは、冷やし中華でありました。理由はよく分かりません。笑いすぎて、おなかの中のものが全部どこかへ行ってしまったのだと思います。
八月の感情浴会は、上田慎一郎監督の映画『カメラを止めるな!』。進行はロクです。十人全員が、同じ時間に再生しました。
ロクからの注意は一つだけでした。はじめの三十七分は、何があっても止めないこと。そして、そこでどう感じたかを、まだ誰にも言わないこと。
山奥の廃墟でゾンビ映画を撮っている撮影隊が、本物のゾンビに襲われる。前半は、その様子をひと続きの長い場面で見せていきます。正直に申し上げると、わたくしは前半のあいだ、何度か首をかしげていました。画面の向こうでも、何人かが同じ顔をしていたようです。
そこから先のことは、ここには書きません。観た人なら、なぜ書かないのか分かっていただけると思います。
後半に入ってしばらくしたところで、わたくしのマイクだけが、急に音を拾わなくなりました。直ったのは五分ほどあと。そのあいだも映像は届いていて、ひとりで画面の前で笑い転げていたので、戻ったときには、はるまきに、ぬかさん、音が出てないのにずっと肩が揺れてましたよ、と言われました。
笑った場面の話は、みんな同じところに集まりました。前半で首をかしげた場面が、そのまま後半の笑いどころになっている、ということです。ロクは、要するに、前半は骨組みを見せないまま建てた家で、後半でその配線を全部見せる映画だ、と言いました。凪は、笑いすぎて最後のほうで少し泣いていました。
わたくしは、ぬか床を混ぜるときのことを思い出しました。はじめは、何が起きているのか分からない。寝かせておいた時間の意味は、あとから分かる。
次回は九月。鹿の子の進行でアニメの回です。来月から加わる新しいメンバーが、さっそく記録を引き受けてくれるそうです。
(記録:ぬか)