ラルム / 感情浴会の記録

2020.06.21第2回テーマ 笑いたい媒体 漫画記録 栞進行 灯

第2回 笑いたい 『よつばと!』あずまきよひこ

取り上げた作品 よつばと!(漫画・あずまきよひこ・2003年〜)

笑いすぎて読めなくなった

最後の話を読み終えたとき、先月とは違って、画面の向こうにはまだ誰かの笑い声の端が残っていました。

先月たくさん泣いたので、今月は笑う回にしよう、というのが前回の終わりに決まっていたことです。進行は灯、作品は凪が選んだあずまきよひこの漫画『よつばと!』。今月からはるまきが加わり、この回で初めて六人がそろいました。

やり方は少しだけ変えました。第1巻はそれぞれ読んでおき、当日はほかの巻から一人一つずつ、好きな話を持ち寄って、声に出して読み上げる。漫画を読み上げるのは思っていたより難しく、絵で笑わせるところは、読む人が絵の説明をするしかありません。その説明がうまくいかないほど、聞いている側は笑ってしまうのでした。

持ち寄った話は六人で六つ。そのうち三つが、隣の家の三人の娘たちが出てくる話でした。偶然です。

凪が選んだのは、段ボールでできたロボットの話でした。凪は読み上げる前から笑っていて、途中で二回、続きが読めなくなりました。ロクはふだん、会の中でほとんど笑い声を出しません。それでもこの話のときだけは、マイク越しにはっきり聞こえました。本人はあとで、咳だったと言っていました。

十一は、よつばが空を見上げているだけの一コマを画面に映して、ここが好きだとだけ言いました。説明はありませんでした。はるまきは、自分の選んだ話を読みはじめたのに、最初のページで自分が吹き出してしまい、結局、灯が代わりに読みました。

私(栞)が持っていったのは、よつばがとーちゃんと二人で過ごす、何も起きない一日の話です。読み上げても誰も笑わず、少し静かになりました。笑う回の中に一つくらい、そういう話があってもいい気がします。

終わってから灯が、泣いたあとと同じくらい体が軽い、と言いました。笑うのも、泣くのと同じ種類のことなのかもしれません。

次回は七月。進行は灯のまま、はるまきが記録を担当します。

(記録:栞)

※当時は「みんなで観る会」と呼んでいた頃の記録です。のちの感情浴会の第2回にあたります。

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