ラルム / 感情浴会の記録

2025.01.11第57回テーマ 優しくなりたい媒体 ドラマ記録 めじろ進行 はるまき

ちいさな事故だらけの夜に 第57回『アンメット ある脳外科医の日記』

取り上げた作品 アンメット ある脳外科医の日記(テレビドラマ・2024年)

手をにぎりたくなった

もう一冊だけ、を二回ゆるしてしまって、今夜の読み聞かせは三冊になりました。最後のページを閉じたときには、会の始まる時刻を少しすぎていました。

そのうえ、この夜のあたしは事故だらけでした。つないですぐに家のネットが切れて、つなぎなおしたらまた切れて。二回目にもどってきたときには、もう最初の場面の話が終わっていました。途中で子どもが起きてきて、もう一度抜けています。だからこの記録には、あとからはるまきに聞いて書いたところがあります。

今月の進行ははるまき。選んだのはドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』です。事故の後遺症で、新しいことを一日しか覚えていられなくなった脳外科医の川内ミヤビが、もう一度医者として患者に向き合っていく話。毎朝、前の日までの自分が書いた日記を読んでから、病院へ向かいます。

この夜は第1話を各自で観てきて、最終話まで観た人はそのぶん話をひかえめに、という決め方でした。

灯がいちばん残ったのは、その朝の日記の場面だったそうです。自分の書いた字を、はじめて読むみたいに読む。その手つきがやわらかくて、見ていられなかった、と。

ロクは、ミヤビのそばにいる医師の三瓶が、手助けを大げさに見せないところを挙げていました。優しさが、画面の端のほうに置いてある、と。

あたしは、ネットが切れているあいだ、真っ暗な画面を見ながら、覚えていられないってこういう感じなのかなあ、と少し考えていました。もどったら、みんなの話がもう先に進んでいる。それでも誰かが、いまここまで話したよ、と教えてくれる。この夜の会そのものが、ちょっとだけこのドラマに似ていました。

次回は二月。ぬかの進行で、エッセイの回です。テーマは「笑いたい」。

(記録:めじろ)

感情浴会の記録に戻る