子どもの運動会の翌週で、家じゅうに疲れがまだ残っている週末でした。お弁当箱が流しに積んだままなのを横目に、パソコンをひらきました。
会のはじめに、先月の続きの話が少しだけありました。『52ヘルツのクジラたち』を前半で止めていたぬかが、この一か月のあいだに、少しずつ最後まで読んだそうです。読んでよかったです、と短く言っていて、それだけで、なんだかほっとしちゃいました。
さて今月。ロクの進行で、三宅唱監督の映画『夜明けのすべて』です。それぞれ観てから集まりました。
月に一度、体の調子で気持ちが抑えられなくなる藤沢さんと、パニック障害をかかえる山添くん。小さな会社で働くふたりが、恋人になるわけでもなく、少しずつ相手の助け方を覚えていく話です。原作は瀬尾まいこの小説。
ロクがこれを選んだ理由は、要するに誰も怒鳴らない映画だから、だそうです。いや、ほんとに、そうなんですよね。大きな事件は起きない。そのかわり、みんなが少しずつ気をつかっている。
はるまきがいちばん笑ったのは、藤沢さんが山添くんの髪を切ってあげる場面です。仕上がりがあんまりで、ふたりとも困っているのに、そのあと空気がちょっとだけ軽くなる。乾いた洗濯物をたたんでいるときの、あの手の感じに似ていました。
灯は、夕方の会社の窓の光が好きだったそうで、栞は、音楽がほとんど前に出てこないのがよかった、と。凪は、ふたりが助け合っても最後までべったりしないところで、逆に泣きそうになったと話していました。
観終わったあと、肩のあたりが少し軽くなる。ほどけたい回にぴったりの一本でした。
次回は十一月。めじろの進行で、絵本を読みます。
(記録:はるまき)