ラルム / 感情浴会の記録

2025.07.13第63回テーマ 寂しさに浸りたい媒体 ゲーム記録 ロク進行 ヤギ

第63回 二十二分の宇宙で、焚き火にあたる 『Outer Wilds』

取り上げた作品 Outer Wilds(ゲーム・Mobius Digital・2019年)

帰りたくなくなった

二十二分。太陽が爆発して、また最初の焚き火の前に戻る。今月はその話をする。

進行はヤギ。今回はいつもと形を変えた。知ってしまうと面白さが半分になるゲームだ、とヤギは言った。だから画面は映さない。全員が各自で遊んでから集まる。告知は二か月前に出した。

集まった時点での数字。

  • 最後まで遊んだ者 五人
  • 途中の者 五人
  • 始められなかった者 三人

決まりは一つ。最後まで遊んだ者は、終わりの話をしない。終えた五人は、会のあとで別の部屋に移って話した。

小さな惑星がいくつも、太陽のまわりを回っている。主人公はそのひとつから、木と金属でできた宇宙船で飛び立つ。見つけた手がかりは、次の二十二分に持ち越せる。持ち越せるのは、知ったことだけだ。

ヤギが挙げたのは、ほかの星にいる仲間の楽器の音を、受信機で拾う場面。遠くの星から、一人ずつ別の音が聞こえてくる。誰も同じ場所にいない。手が止まった、とヤギは言った。

凪は、焚き火でマシュマロを焼く場面が好きだと言った。宇宙の果てまで行ける話なのに、いちばん長くいたのは焚き火の前だったそうだ。

いちょうは、霧の立ちこめた星で怖くなって、そこから先へ進めなかった。そこで止まったのも一つの遊び方だ、とヤギが言った。

僕は最後まで遊んだ。要するに、宇宙の骨組みを一人で調べて回るゲームだ。調べれば調べるほど、自分が一人だと分かっていく。それでも続けたくなる。

別の部屋で話したことは、ここには書かない。

次回は八月。こはぜの進行で、朗読を聴く。テーマは「ぞくっとしたい」。

(記録:ロク)

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