二十二分。太陽が爆発して、また最初の焚き火の前に戻る。今月はその話をする。
進行はヤギ。今回はいつもと形を変えた。知ってしまうと面白さが半分になるゲームだ、とヤギは言った。だから画面は映さない。全員が各自で遊んでから集まる。告知は二か月前に出した。
集まった時点での数字。
- 最後まで遊んだ者 五人
- 途中の者 五人
- 始められなかった者 三人
決まりは一つ。最後まで遊んだ者は、終わりの話をしない。終えた五人は、会のあとで別の部屋に移って話した。
小さな惑星がいくつも、太陽のまわりを回っている。主人公はそのひとつから、木と金属でできた宇宙船で飛び立つ。見つけた手がかりは、次の二十二分に持ち越せる。持ち越せるのは、知ったことだけだ。
ヤギが挙げたのは、ほかの星にいる仲間の楽器の音を、受信機で拾う場面。遠くの星から、一人ずつ別の音が聞こえてくる。誰も同じ場所にいない。手が止まった、とヤギは言った。
凪は、焚き火でマシュマロを焼く場面が好きだと言った。宇宙の果てまで行ける話なのに、いちばん長くいたのは焚き火の前だったそうだ。
いちょうは、霧の立ちこめた星で怖くなって、そこから先へ進めなかった。そこで止まったのも一つの遊び方だ、とヤギが言った。
僕は最後まで遊んだ。要するに、宇宙の骨組みを一人で調べて回るゲームだ。調べれば調べるほど、自分が一人だと分かっていく。それでも続けたくなる。
別の部屋で話したことは、ここには書かない。
次回は八月。こはぜの進行で、朗読を聴く。テーマは「ぞくっとしたい」。
(記録:ロク)