ラルム / 感情浴会の記録

2023.09.17第41回テーマ 遠くへ行きたい媒体 ゲーム記録 はるまき進行 ヤギ

第41回 ヤギの画面ごしに、空から落ちていった 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』

取り上げた作品 ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(ゲーム・任天堂・2023年)

一緒に落ちていった

九月なのに扇風機がまだ片付けられなくて、首振りの音を聞きながらパソコンをひらきました。子どもたちは花火の残りをやりたいと最後まで粘っていましたが、なんとか布団へ。

今月はゲームの回です。進行はヤギ。ゲームの回はいつも、ヤギが自分の画面を映して遊び、みんなはそれを横から見る形になります。持っている人は先に遊んでおいてもいいし、はるまきみたいに一度も触ったことがない人は、見ているだけでいい。そういう決まりです。

取り上げたのは、五月に出た『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』。ヤギいわく、遠くへ行きたいという気持ちに、いちばん正直なゲームだそうです。

この夜ヤギが見せてくれたのは、空に浮かぶ島のふちから、下の大地へ飛び降りるところでした。雲を抜けて、風の音だけになって、地面がどんどん近づいてくる。ヤギは途中でわざと何も押さずに、しばらく落ちるままにしていました。

いや、ほんとに、落ちているだけなのに、画面の前で肩に力が入っちゃいました。
はるまきはジェットコースターが大の苦手なのに、これは平気だったのが不思議です。たぶん、どこに降りるかを自分で(というかヤギが)決められるからだと思います。

そのあとヤギは、地面にぽっかりあいた大きな穴から、今度は地の底へ降りていきました。真っ暗な中に光る種をひとつ投げると、そのまわりだけがぼうっと明るくなる。見えたと思ったら、その先はまた暗い。

先に遊んでいた凪は、ここは自分で遊んだとき怖くて進めなかった、と言っていて、ロクは、暗い場所の地図が少しずつ埋まっていく仕組みの話をしていました。二人とも、ヤギとはまったく違う場所から旅を始めたらしく、同じゲームなのに歩いた順番がみんなばらばらなのが面白かったです。

終わったのは夜の十一時すぎ。ヤギは、いつもならここでセーブする、と言ってから、セーブせずにもう少しだけ歩いていました。遠くの山を見に行くだけの寄り道です。

見ているだけの回でしたが、洗濯物をたたむ手を止めて、けっこう長いあいだ一緒に空を見ていた気がします。

次回は十月。灯の進行で、エッセイを読みます。テーマは「ひとりを味わいたい」。

(記録:はるまき)

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