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おなかをすかせたい

おなかを空かせたい

おいしそうに食べる人を見て、食べる楽しみを思い出す

まとまり
五感がさわぐ
記録した作品
11 作品
よく書く人
ぬか・はるまき・凪

この気持ちについて

おなかを空かせたい、というのは、ラルムの気持ちの中でもいちばん体に近いものです。疲れが続くと、食事がただの作業になり、何を食べてもおいしいと感じにくくなります。そんなとき、誰かがおいしそうに食べている姿を見ると、忘れていた食べる楽しみが戻ってきます。

この気持ちの感情浴は、湯気や音や色を浴びることです。鍋のふたを開けた瞬間、焼き目がつく音、ひと口めの表情。作品の中の食卓は、実際の料理以上に、食べることのうれしさを濃く伝えてくれます。

久住昌之原作・谷口ジロー作画の漫画『孤独のグルメ』は、ひとりの男性が仕事の合間に店を選んで食べるだけの話で、食べる前の迷いまで含めて食事の楽しさが詰まっています。よしながふみの漫画『きのう何食べた?』は、二人暮らしの毎日の献立を手順ごと描き、作る楽しみまで思い出させてくれます。池波正太郎のエッセイ『食卓の情景』は、昔の東京の食べものの記憶を、読むだけでおなかが鳴るような筆で書き残しています。

この感情浴を浴びたあとは、ぜひ実際に何かを食べてください。作品の味を思い浮かべながら食べる一皿は、いつもより少しおいしく感じられます。

おなかを空かせたいときの作品

この気持ちで記録された11作品です。しずくの数は、心が動いた大きさの目安で、作品の出来を採点したものではありません。

『甘々と稲妻』の表紙
漫画ぬかの記録

包丁をにぎれない人と、にぎりかたを知らない人の台所 雨隠ギド『甘々と稲妻』

合いびき肉を買いに走った
『孤独のグルメ』の表紙
漫画ぬかの記録

豚肉いためと豚汁を、ひとりで頼んでしまう昼 久住昌之・谷口ジロー『孤独のグルメ』

お代わりの前で迷った
『ダンジョン飯』の表紙
漫画ぬかの記録

迷宮の底で、土鍋の湯気を見ていた 九井諒子『ダンジョン飯』

夜中に土鍋を出した
『ゴールデンカムイ』の表紙
漫画ぬかの記録

野田サトル『ゴールデンカムイ』 雪の森から、とんとんと音がする

汁をすする音まで聞こえた
『ぐりとぐら』の表紙
絵本めじろの記録

大きなたまごは、はこべなかった 中川李枝子・大村百合子『ぐりとぐら』

あたしもおなかがすいた
『南極料理人』の表紙
映画ロクの記録

富士山より高い雪原で、ラーメンが切れる 映画『南極料理人』

腹が鳴った
『深夜食堂』の表紙
漫画ぬかの記録

真夜中の台所で、赤いウインナーをたこにした 安倍夜郎『深夜食堂』

零時すぎに油をひいた
『ゆるキャン△』の表紙
アニメ凪の記録

湖のほとりで、二人でカップ麺をすする夜 『ゆるキャン△』

肩がすとんと下がった
『銀の匙 Silver Spoon』の表紙
漫画ぬかの記録

卵ひとつの重さを、十五巻かけて量りなおす 荒川弘『銀の匙 Silver Spoon』

卵を割る前に手が止まった
『きのう何食べた?』の表紙
漫画ぬかの記録

『きのう何食べた?』の台所には、段取りという名の気づかいがある

買い物袋を詰め直した
『かもめ食堂』の表紙
映画はるまきの記録

客の来ない食堂で、肩の力が抜けていく 映画『かもめ食堂』

肩がすとんと落ちました

この気持ちになれる場面

おなかを空かせたい作品が、どんな時によく浸かられているか。場面ごとに、作品と特集を束ねています。